移住による島暮らしは、見切り発車的に行動を始めると失敗することもあります。生活への影響など、様々な点を想定して準備を万端にしていかなくてはいけません。移住前の準備の基本とも言えるのが、収入減の確保です。お金を稼ぐことは、生活拠点に関係なく人間が生きて行く上で必要な作業になります。

離島はスローライフが楽しめるメリットがある反面、働く場所が限定されてしまうのがデメリットです。勤めている会社を辞めずに島暮らしをしつつ、仕事の度に本土と行き来をするという選択をする人もいます。しかし、島と本土の往来は船に限定されてしまうため、天候に左右されがちです。移動に時間が掛かる上に、交通費も高くなるので現実的とは言えません。

移住後に安定してお金を稼ぐ手段を決めておくことが重要になります。都会に比べて人口が少ない離島は、島民全員が顔なじみで家族のように生活をしているケースも珍しくありません。場所によっては、他の地域から移り住む人を手放しで歓迎しない所も多いのが実情です。受け入れてもらえても、その土地独自の文化や環境に馴染むまでに努力が必要になります。

移住先について情報収集しておくことも、島暮らしを成功させるコツです。需要の増加に伴って、移住を後押しする形で金銭的な支援を行う自治体も増えています。数十万円から数百万円近いまとまった支援を受けられる地域を選択すれば、引越しなどの費用を大幅に削減することも可能です。